工芸家 太田志保

2021/05/05 11:46

※この記事は2020年5月14日に別のサイト向けに書いたものを転載しています。※

漆の作品を艶やかに仕上げるためには回転台が必要です。

回転台は、5分に1度回転させるためのものです。

5分で180℃、半回転です。

それを休みなく2日間続けます。

私は夜は寝たいので、自作しようと決めました。

まず、完成した漆室の動画と写真です。

https://youtu.be/vvghUOKIrSM




■必要なもの

1.回転させる仕組み

2.間欠運転の仕組み

3.ケース

4.作品をつける仕組み(落ちないようにすること!)

5.温度管理の仕組み

6.湿度管理の仕組み

うん。たくさんありますね。

ひとつづつ解決しましょう。


1.回転させる仕組み

BBQの時に肉を焼く道具を使くことにしました。

THANKO online shop 自動回転式BBQ用丸焼きロースター ¥7,980

これは、micro usb Aのケーブルが同梱されています。

常時給電が可能です。

電源ONのときに回転します。

回転もゆっくりと高速の2種類があります。


2.間欠運転の仕組み

micro:bitにFETをつけてプログラミングしました

タブレットケースにいれました。

FET 「PchパワーMOSFET 2SJ681 60V5A」

参考:「USB機器の電源を自動でON/OFFさせたい」


3.ケース

屋外において使用する大きなケースにしました。

ワイドストッカー AZ-860 ブルー/グレー

4.作品をつける仕組み(落ちないようにすること!)

100円ショップにある"すのこ"をBBQのロースターに結束バンドで取り付けます。

これで回転台のベースは完成です。

作品を付ける部分は取り外し可能なように作りました。

そこには、スタイロフォームをつけました。

裏側にフックと磁石をつけて"すのこ"が落ちないようにしています。



5.温度管理の仕組み

爬虫類の飼育ケースにいれるヒーターと温度センサーを使いました。

サーモ:ミニマルランド ミニマルサーモ

ヒーター:みどり商会 ピタリ適温プラス 4号

6.湿度管理の仕組み

aliexpressでみつけた湿度センサーと小さな加湿器を使いました。

湿度センサー

加湿器

これらをすべてケース内にいれて上から写真を撮りました。


そのほか。

ケースに穴をあけて塩ビ板を付けて窓にしました。

ケース内部に照明をいれました。

中の作品が良く見えるのでとても良いです。